メンタル

【複雑性PTSDが子育てにもたらした影響】良好な親子関係はどん底経験が作ってくれた 

Rさn

過去のつらい経験を今でも引きずっている。そのせいで人生がうまくいかない。


こんなお悩みにアドバイスしたいことがあります。

こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です。

人とのかかわりに困難を感じていたわたし。病院に行ったところ、「複雑性PTSD」という診断がくだりました。

自分で言いますが(笑)、わたしの人生は波瀾万丈。

「たいしたことはない」と言い聞かせていましたが、過去をふり返ってみると、「複雑性PTSD」を発症してもおかしくない経験ばかりです。

お医者さんによると、もうだいぶ回復に向かっているそう。

今後は専門家の力を借りて、治療をしていきます。

さて、このどん底経験。よくないことばかりではないのです。

むしろ感謝したいくらいです。というのも、むすめとの良好な関係は、つらかった経験によって築かれたものだと実感しているからです。

この記事でお話するのはこんな内容です。

記事の内容
  1. つらい経験をありありと再体験できる能力のすばらしさ
  2. 親と子の立場を両方とも理解できる能力のすばらしさ
  3. 「人生は変えられる」という実感のすばらしさ


執筆者キョロはこんな人です。

執筆者キョロについて
  • 32歳にて「複雑性PTSD」の診断
  • 中学の頃にはすでに「複雑性PTSD」を発症
  • ひとりで過ごすのがメインの生活
  • 現在、日常生活に大きな不具合はなし


壮絶な経験を乗り越え、人生を楽しんでいるキョロの話で、読んでくださった方が「自分もがんばろう」と思ってくれたらうれしいです。

特に、「過去の経験のせいで子育てがうまくいかない」と思っていたら、気持ちを改めて子育てを楽しんでほしいと思います。

【キョロの日常】人とかかわるとしんどくなるので病院に行ったら「複雑性PTSD」でした キョロ 人と接するときにすごく苦手で恐怖を感じるから、病院に行ってきたよ! こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です。...

つらい経験をありありと再体験できる能力のすばらしさ


「複雑性PTSD」の診断がくだったあと、考えてみると日常生活でよく、「過去の体験のフラッシュバッグ」が起こっていたことに気がつきました。

人とのかかわっていると、幼少期からのつらい体験がありありと思い浮かんでくるのです。

幼稚園児のときに、親にされて嫌だったことや、そのときにどんなことを感じていたか。

こういったことをカンタンに思い出すことができるのです。

過去の経験のフラッシュバッグが起こると、心が動揺してしまうこともしばしばあり、疲れることもあります。

でも、この経験こそが、わたしとむすめの関係を良好にしていると断言できます。

というのも、わたしは親でありながら、童心を忘れず、「子どもにとって親にどんな対応をされるのがうれしいのか、どんなことがイヤなのか」というのが容易に想像できるからです。

大人になると、子どもの頃の気持ちを忘れがちですが、わたしはその経験を活かし、自分のむすめとよい関係を築いています。

つらい経験でしたが、このおかげでわたしは、子どもの心に寄り添うことができています。

親と子の立場を両方とも理解できる能力のすばらしさ


自分が子どもだった時、家庭環境があまりにも荒れていたので、身の回りの大人にそのことを相談したことがあります。

ですが、わたしは相談する人を間違えてしまいました。

返ってきた言葉は、


「子どもをかわいく思わない親はいない」

「育ててくれることに感謝しないと」

「親になったら、親の気持ちがわかるよ」

といったもの。

反論できませんでした。自分の気持ちに共感してもらうことができず、「もう人に相談するのはやめて、すべて自分で解決しよう」と決意したのもこのときです。

親ってそういうものだと思っていたし、わたしの親への理解が足りないのだとも思っていましたから。

でも実際に親になって感じたことは、「親の気持ちもわからなくはないが、それにしたってうちの親の子育てはひどい」です。

子どもが子どもを育てているようなもので、おそらくわたしが中学生の頃には、親の精神年齢を追い越していたようにも思います。

(まぁ実際は、頭でっかちで親の言動を理解しつつも、「親に理解してもらいたい」という子ども心は捨てきれずにいましたが)

孤独な子ども時代を過ごし、親になったわたしは、親と子、どちらの気持ちもよくわかります。

この能力って本当に便利なのです。

子どもの言い分にも共感できるし、自分自身の親としての悩みにも共感できて、

「なんでうちの子は◯◯なのかしら?」

と思い悩むこともなければ、自分の未熟な行動に

「なんでわたしって△△できないのかしら?」

と思い悩むこともありません。

この能力を身につけられたことには、感謝しかありません。

「人生は変えられる」という実感のすばらしさ


何より、つらい経験をしてきてよかったと思えるのは、「人生は変えられる」という実感を持てたことです。

つらい経験から逃げずに、ハングリー精神を持って人生を変えてきた自分を誇りに思いたいと思います。

過去には何度も「もう逃げ出したい。生きるのがつらい」と思ったことがありました。

でもわたしは、そのたびに「人生を変えてやる」と決意し直し、実際に人生を変えてきました。

それと、「複雑性PTSD」の症状は、ここ数年でかなり改善に向かっていると、自分でも実感できています。

25歳くらいまでは実際に、毎日が地獄のようで、自分よりも努力していなそうな人が毎日を楽しそうに生きていることを、うらやましく思ったことも多々ありました。

でも、今は「毎日が楽しい」と思えていますし、過去が壮絶だった分、小さな幸せがとても大きな幸せのように感じられるのです。

ひとりでこれだけの回復ができたのですから、専門家の力を借りればもっと回復の幅は大きくなるはず。

それに、今も十分に幸せなわたしが、心の傷を癒すことができたら、もっと幸せを感じられるでしょう。

そんなわけで、今後がとても楽しみなのです。

長い治療にはなりそうですが、これからももっと人生を楽しんでいこうと思っています。

そして、いま壮絶な体験をしている人には、希望を持っていてほしいです。

つらい経験を子育てにプラスに活かすこともできます。

少しずつ、歩みを進めていってくださいね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

キョロ

諦めずに人生を変えよう!

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